オブネココラム

ほそぼそ産業医 その他MD.PhD.。ご放念下さい。

今週のお題「デスクまわり」 デスクまわりは小宇宙。 子供の頃の学習机は、それこそ我が国、我が城そのものでした。右手にカバンを置いて、左手に本棚。デスクの右前方には鉛筆立てとお気に入りのマンガ本がいつもの常連さんで。机の左手前部分には、何を思…

買い揃えるという事

今週のお題「買いそろえたもの」 今さらながら、西村賢太先生の文体に触れたくなり「一私小説書きの独語」をつまんで捻くり回してみた。と、西村先生を真似て書いてみる。 古本屋で数冊を買って帰り自宅で夜更けまで読んだものだった。と書かずに、古雑誌を…

追悼 西村賢太先生 今更だけど

明治の文豪が令和に死んだ。西村賢太が急逝してしまった時にそう思った。明治時代を生きた人なら、人はいつか死ぬんだし、悼んでも寂しがっても仕方がない事は解っている。でも西村賢太は、令和を普通に生きていた作家なのだ。彼の文体は、内容が現代なのに…

欲望という名の電車が参ります

今週のお題「わたしのコレクション」いわゆるキン消し(キン肉マンシリーズの消しゴム)とか、子供の頃に集めたなあ。とかいうと年齢がバレるのだが、当時からコレクションする事の楽しみ方が今ひとつ理解出来なかった。友達が集めてたから自分も何となく欲…

サザエさん家は広すぎるのか?

今週のお題「引っ越し」もうこの街にも来ないだろうそんな最後の思い出に見知らぬ街をただ歩くふっと見上げたその先に♪ご存じ、Eテレ0655のさらばシリーズのワンフレーズです。と言われてもなんのことやら?という方の為に。0655は名前のとおり、朝6時55分か…

千里の道も一歩から

私は、ある人が嫌いだ。いつも声が大きくて「どんぶり勘定って言われたくないからねえ、あれから部下に計算してもらいましたけど、彼もしっかり頑張ってくれて、これでいいですか?」って畳み掛けてくるタイプ。マインドが基本的にけち、で、いざとなったら…

disgusting

今起こっている戦争は、後年なんと呼ばれるのだろう?ウクライナ戦争?プーチン戦争? ロシアがウクライナを相手に戦争を始めたという事に関して、そんな事実はないという人は、とりあえず今はいないようだ。けれどこれについても後年わからないと思う。日本…

初めての試験

今週のお題「試験の思い出」ある日、小学校低学年の男の子が、おれ、一生に一回でいいから百点満点取ってみたい。と言った。その場にいた大人全員が、一回でいいの?これからどれだけ試験受けないかんと思ってるの?と和やかに笑った。大人達は自分達の学生…

ビヨンド スポーツ

今週のお題「冬のスポーツ」冬のスポーツの祭典(という事になっている)オリンピックが終わったようだ。テレビのニュースときたら全く同じ映像で全く同じ解説を一日に何度も繰り返すし、どっちにしてもお金と政治の匂いが強すぎて、結果としてオリンピック…

袖触れ合わないも他生の縁

ラジオで、独り山登り始めましたと、とある芸能人が語っていた。独りで山登りしている人は意外と多いけど、みーんなスマホ見てんだよ。そんなんだったら誰かと一緒に来ればいいのに。せっかく山に来て、何でスマホ見てんだよと思うね、と言っていた。別の番…

大人は気楽だ

初めて行く定食屋さんで唐揚げ定食を注文。手際のいい店員さんがお膳を運んで来てくれて、ごはんと明太子はおかわり出来ますのでどうぞ、と言った。と思う。ありがとうございますと受け取ったものの、明太子?唐揚げとキャベツとお味噌汁とご飯。明太子は見…

あの頃に戻りたい?

今週のお題「復活してほしいもの」しあわせ?と聞かないで嘘つくのは上手じゃないなんていう含蓄の深い歌詞をなーんにも考えずに鼻唄で歌えるか、そんな歌知らないし心に響かないと思うあなたは今、青春の中にいる。サイダーの様に透明で甘くて透明な歌声と…

やさぐれ清兵衛とニャーチェ姫

怪物と戦う者はその過程で自分自身も怪物になる事のない様に気を付けなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。ニーチェ新型コロナ感染症の第6波は、いつ終わるのだろう?ここは住宅街にある医院。かかりつけ医から専門医まで…

自分から自分へ

今週のお題「自分に贈りたいもの」自分への贈り物。というのはものすごく難しい。なぜって贈り物は、受け取ってありがとうと思ってもらえて初めて成り立つから。それがなかなか難しい。ありがた迷惑と感じられてもいけないしお返しをしないと、負債に思わせ…

利き手と女性差別

女は家に居て子供を育てるのが仕事。働いている女は独身を通す事になる可能性が高い。結婚と子育てと仕事を全部手に入れるのは贅沢過ぎる願望だ、というのが普通だったのよ。昔はそうだったのよ。それで先行世代のK先生は結婚されずに仕事に邁進されました。…

情報の樹海の迷い方

生きていればそれなりに色々あります。面白い事、楽しい事、理不尽なこと。毎日起こるちょっとした出来事を小噺にして職場の仲間達に聴いてもらって来ました。お陰様で私はすっきりして毎日を機嫌よく過ごしています。皆さまありがとうございます。そういう…

憂鬱な公務員さんへ

Netflix版新聞記者を見ましたか?なにより綾野剛さんが凄かったですね。最初と後半で体重が10キロ位痩せたんじゃないか?と思う程にやつれ、鬼気迫る演技に驚きました。最初は、肩で風を切るエリート官僚。途中から、汚い仕事をやらされていた事に気づき、挙…

通な感じ

今週のお題「現時点での今年の漢字」 今年の漢字というイベントが、そもそもお金の匂いが強い事が知られて。その上、金が選ばれることが多い。となるとなんだかげんなりしますね。ここで気力を振り絞って、それでも漢字文化を醸成させるにはどうしたらいいの…

源実朝 実朝的なもの

源実朝(みなもと さねとも)父は鎌倉幕府を開いた源頼朝。母はその正妻の北条政子。二代めを継いだ兄、頼家が追放されると12歳で征夷大将軍に就くが、政治の実権は北条氏が握っていた。官位の昇進を自ら望み、右大臣に任ぜられるが、その翌年28歳の時に、鶴…

太宰府天満宮の楠

太宰府天満宮には、大きな楠が何本もある。太宰府天満宮幼稚園は境内のすぐ隣にあり、天神様の幼稚園という歌詞が園の歌の中にあるのが自慢だった。楠の巨木が幼稚園を出たすぐそばにあり、幼稚園の帰りにお迎えの母を待つのは、いつもその樹の下だった。待…

懐かしいけれど、失われた漢字

懐かしいけれど、もうここにはない。それは、私が小学校を卒業する時に、担任だった先生から贈られた漢字。35年以上も前の事です。その先生は、クラスの生徒それぞれに、漢字を書いて封筒に入れ、卒業記念としてくださいました。全員にそれぞれ違う漢字です…

ディストピアの効能

特別お題「わたしの推し」ディストピアの物語たち反ワクチンとか、諸々の誹謗中傷とか。有名人でなくても、SNSなどで何かしらの攻撃を受けた人は多いと思う。自分は加害者にはならない。と思ってはいるが、時々、本当に大丈夫なんだろうかと薄ら寒くなる。彼…

お正月の神社と天の川

さして信心深い訳でもないのに、初詣には行きたくなる。 お正月の神社は不思議だ。帰りに山の上ホテルで天ぷらでも食べて帰るか、なんて言っていそうな上品なご夫婦と、襟足を伸ばした髪型の子供が走り回っているのを叱り飛ばしている家族連れが、お参りする…

猫と犬と阿佐ヶ谷姉妹

阿佐ヶ谷姉妹ののほほん二人暮らし。 ビジネス姉妹のお笑いコンビの2人暮らしが、のほほんとドラマになったもの。 当初、一緒に住みたいお姉さんに対し、妹のミホさんは渋る。何とか決断して一緒に住むんだけど、やっぱりミホさんは時々1人になりたがる。 ミ…