オブネココラム

ほそぼそ産業医 その他MD.PhD.。ご放念下さい。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

桃源郷の街

今週のお題「好きな街」 駅前の商店街を、大学生風のお嬢さん達が談笑しながら歩いているのをよく見かける。 それは大分のこと。駅前は綺麗に再開発された様で、昔の面影はほぼない。駅前商店街を歩くと、圧迫感のない程度に人が多くいて、平和な地方都市、…

平和で小さな公園へ

今週のお題「好きな公園」犬を飼っていた頃よく行った、とある公園。犬のくせに散歩が嫌いで、すぐに帰りたがる変な癖のあるお嬢さん犬でした。彼女が、てくてく、一心不乱に歩く。背中の毛並みが、さわさわと、お尻の毛並みはふりふりと。その様子があまり…

Coccoさんと、中島みゆきさん

Coccoさんが歌うと、いつまでも、それを見ていたくなる。曲が終わるのが寂しくなる。どうしようもなく離れがたく、心に留めておきたくて、息を呑む。 あの人が歌う姿はまるで巫女の様だ。それも、とびきり位の高い巫女、聞得大君。普通の人間なのに、神様の…

翻訳のシンギュラリティは来ないのか

もしもピアノが弾けたなら 思いの全てを歌にして 君に伝えることだろう 雨が降る日は雨のよに 風吹く夜は風のよに 「もしもピアノが弾けたなら」ですが改めて、作詞の阿久悠さんは天才ですね。とにもかくにも、ただ美しい。 この詩もそうなのですが、もしも…

理想のナワバリと中華思想

今週のお題「わたしの部屋」 子供の頃は、自分の部屋を持っている友達が羨ましくて羨ましくて、焦げそうでした。 大人になり、一人暮らしを始めると全部が自分の部屋。トイレもお風呂も寝室も、全部自分の部屋。そう思うと、こども時代の反動で嬉しさが高じ…

プーチン主義者とルサンチマン

スターリンの時代はまがりなりにもソ連には「国際共産主義運動のリーダー」という大義名分があった。世界各国に「スターリン主義者」がいて、自国の国益よりもソ連の国益を配慮して国内世論を誘導していた。でも、いま世界のどこにも「プーチン主義者」はい…

エゴサーチと匿名の功罪

ラジオを聴いていたら、森口博子さんと土屋レオレオが、エゴサーチで盛り上がっていました。人気商売って大変だなあ。ふと、心配になって、自分の名前を入れてグーグル検索してみました。 いくつかは正しくて、いくつかは別人のものでした。ほっとするやら寂…

私小説の冒険

「それは冒険ですね」 研究開発部の部長はそう仰ったのだと思うのです。というのは、私はその時、必死で英語を学習しなければならない時期だったのです。なぜなら、アメリカへの転勤希望を出してしまっていたから。自分でエントリーしておいて言うのもなんだ…

3月は子羊のように

春は淋しい。 3月の終わりに、定年退職される方が挨拶回りに来て下さいました。毎年の事で、いつも何方かが移動や退職されるのでよくある春の風物詩です。 そして今年も。 来られたのは、一見すると強面で、声が大きくて、煙草を止める気がなくて高血圧で、…