オブネココラム

ほそぼそ産業医 その他MD.PhD.。ご放念下さい。

幻のレイコー

今週のお題「冷やし◯◯」
二十年くらい前の、とある職場。外回りから帰ってくる人達の、額に汗が滲むようになる季節。そんな日には、やはり冷たいものが欲しくなります。
M氏「そういえば、和歌山に用事で行ったら、
『冷やしでんだい始めました』っていう貼り紙してる喫茶店があったんですよ。びっくりしちゃった。」
K氏「そうだよ。和歌山は奥の方に行くほど、言うだけじゃなく、書いちゃう。でんだいがぜんざいが訛ったものだって分かんなくなるのかなあ?ついでに、冷蔵庫はレイドウコ、座布団はダブトン、全部はデンブだよ。だから、あなたの全部が好き、は、あなたの臀部が好き、になるんだぜ。」
M氏「ははは」
お愛想を込めた笑いが起こり、しっかりその場は冷やされたのでした。そして、この話に続きがあるのは、その雑談に加わる事なく聞いていたのが、いつもいい仕事をするキレキレ秘書係がいたから。彼女は、いつも冷蔵庫にお茶を準備してくれていますが、普段はアイスコーヒーなんてありません。 そんな冷蔵庫に、翌朝
「冷やしレイコー始めました」
と書いた紙がぶら下がっていました。もちろん、昼過ぎには取り去られてなくなっています。
ディープ大阪では、アイスコーヒーの事をレイコーって言うのを知っていないと、冷やしレイコー、のグダグダっぷりは伝わらないし、冷やしデンダイのくだりを聞いてないと何の事かわからない。で、こういうのは解説すると面白くないから、さっと流す。さすがキレキレ秘書係。
 それにしても、幻の、冷やしレイコー。飲んでみたかったなあ。色々と脱力して疲れが取れそうだし。