オブネコの人生論ノート

ぼそぼそ産業医 その他MD.PhD.。衣食足りて礼節を知る人を目指しています。

コロナ第7波どうでしょう

 発熱外来は、猛暑とゲリラ豪雨とで、まるで「水曜どうでしょうベトナム縦断の旅」の様な、懸命さと悲壮感がある点を通り越した時の、馬鹿馬鹿しい達成感とでも言えばいいでしょうか?そんな感じです。今回のオミクロンだかケンタウロスだかは、肺炎にはなりにくそうで、医療側としては緊急性を感じないのだけれど、患者側からすると、喉痛いし熱出るしどうにかしてくれと思うのでしょう。今回は、喉と頭が痛くなるのが特徴の様で、鎮痛剤を我慢せずに早めにきっちり飲んで、後は体力を温存するべく水分と睡眠を十分に確保して下さい、と説明しているつもりでも伝わってなくて、色々難しいです。

病院の前に並ぶ車の多さに、今回も何度か警察官が来ていました。けれども、近くに来たら感染するかもよ、という患者さんからの無言の圧力と、走り回る職員の鬼気迫る圧迫感のためか?遠巻きに見るだけで帰って行きました。相手出来なくてすみません、お巡りさん。そうこうするうちに、職員の一人が熱中症で足がつってへたり込んじゃうって事が起きて。こうなったらもう、水曜どうでしょう風に笑い飛ばすしかないでしょう。

こんな風に、当人達は真剣なのに必死になればなる程、馬鹿馬鹿しくておかしみが生まれるというのは、落語的な、いわゆる乗り越える知恵、ですね。

 もう一つ気付いたのは、平時ではない多忙を極める時に、いい働きをするのは普段から優秀とされる人だけではないという事でした。おそらく本人も、自分がこれ程仕事が出来るとは思ってなかった様な、どちらかと言うと、ごまめキャラだった職員がとてもいい働きをする。これは、本人にとっても組織にとっても素敵な発見でした。それから、偉い人なんかで普段はゆっくりしていて、そんなものだと現場が諦めているような人が、ここぞという時にトップスピードで働き始めた時の爽快感も、それはそれでとても心地良いものでした。

蟻の集団は、普段はある一定の割合の蟻がサボっているが、それはいざという時の余力を集団として残しておくという意味があるらく、集団知としては蟻も人間も尊卑の差はないのですね。

という訳で、今はとりあえず組織一丸で120%出力してますが、これから平時は私も、いざという時の為にとか言って堂々と、適宜手を抜こうと思います。

ところでそれはいつなんだろ?