オブネココラム

ほそぼそ産業医 その他MD.PhD.。ご放念下さい。

参議院選挙が始まったらしい

 参議院選挙が始まったらしい。
私は大人だから、選挙には行く。
ところで、議員という職業が憧れの職業でなくなってから久しいと思うけれど、それはいつからなのでしょう?
私が大人になったから?、それだけではないと思います。尊敬できる人は、私の周囲に、テレビの向こうに、SNSの中に、大勢いる。尊敬する人の意見は、もっと聞いてみたくなってその方の本を買い求める日々は続くけれど、尊敬できる政治家は、どうしてだかとても少ない、哀しい事に。主流派の彼らの描く未来が、私には良きものにはとても思えない。隣国が攻めてくるかも知れないから軍拡する。巨大地震がそのうち来るというのに、外交努力の余地のある隣国の方が巨大地震より怖いのですか?未来を託すための子供達への本当の投資はしないのに、金融投資はしろという。そんなのがもたらすのは、住み良い社会ではない事だけは確かなんですけど。
私は、基本的には株式投資は、本当の意味での投資ではなく、パチンコと同じ賭け事だと思っているので、賭け事のヒリヒリする感じが好きな人はお好きにどうぞ、と思っている。それよりも、不労所得で生活している人の目を覗くと解る事だと思うけれど、労働の対価ではないお金というのは、邪気を含んでいて、人心を蝕む。お金の魔物に取り憑かれると言ってもいいかも知れない。金額が大きくなればなるほど、そのパワーは強くなり、魔物に魂を売り渡してしまう事になる確率は高くなる。お金の邪気に当てられて身を持ち崩した例は、見渡せばいくらでもいるでしょう。そんな、お金の邪気に当てられないために、たっぷりと税金を払う。税金を払うのは、国にお賽銭を払う様なもので、その事によって不労所得の邪気が払われて、有意義なお金の使い方ができる様になるという事であって、だからこそ金融所得税はたっぷり払えばいいと私は思う。その方が、今、お金で焼け太りしている人達の魂の救済にもなると思うけれど、そんな風に考える人は少数派なのだろう。
 そんな宗教じみた言い方をしなくても、お殿様に年貢を納める農民みたいなマインドセットから脱却して、自分達が自分達の責任で社会を作るために、誰を政治家として雇うべきか、と私は考えようと思っています。
そういうと、そんな事言っても、じゃぁ、今の野党に任せられるのか?ってわけ知り顔で言う人が、本当にたくさんいて、もうたくさんだ。と思っています。任せるんじゃないよ、頼りない政治家に頼りなく政治してもらって、民間の大人達全員で必死に支えていく社会の方がまだましなんじやないか、と私は言っているのですが。
収賄しようが首相に近ければうやむや、運が悪いと尻尾切りみたいな目に合って勾留される。検察は今や正義の味方でもなさそうに見えるし、公務員に自殺者が出てもうやむや。大阪から全国にはびこり始めた党は、不祥事をやらかしても、嘘をついても、コロナ死者数が全国ワーストでもマスコミが取り上げなければうやむや。そんな社会はもうたくさん、と思うのですが、それでも私がおかしいのかしら?
 という訳で、私は議員には、頼りなさそうな人に、というよりは、頼りない事を隠そうとしないだけの胆力のある人に投票しようと思います。それだったらその人の目を見ればわかるし。最近の映像技術を侮ることなかれ、いくら編集したって、その目に宿る人間性を映してしまうのですから。有権者の炯眼を舐めるんじゃないよ、を見せる選挙になればいいですね。