オブネココラム

ほそぼそ産業医 その他MD.PhD.。ご放念下さい。

町山智浩さんにキノコの差し入れを

SNSでは、攻撃的な言葉遣いが飛び交う。それに丁寧に対応する町山智浩さん。

内田樹先生は、SNSで知らない相手に向かっていきなり「お前」とか言ってくる人たちは「私が無作法であるのは、感情を制御できないくらい怒っているからであり、それは怒るだけの合理的根拠を有しているからであり、つまり、私は正しいからである」という不思議な推論をしています。

とおっしゃってました。

  実社会でも、怒っている人には時々お会いします。責任者として怒ってる人と対話するのは、仕事とはいえ、とんでもなく疲れる。やりたくない。でもやらなきゃ仕方ない。 

色んなタイプがあるけど、私は、まず、あなたの様なきちんとした大人が怒りをぶちまけるなんて、何があったのですか?という態度で臨みます。そうすると、ある人は、私はくだらない事で怒ってるクレーマーなどではなくて、あんな失礼な人を雇っていたら、あなたの評判が下がるから言ってやってるんだ。とか言い出した。その考えに理解を示すと今度は、あんな従業員ごときに私は馬鹿にされたんだ。と言い出す。そんなつもりはないが、あなたがそう受け取ったのなら、私達の落ち度なので、もう一度社員一同で話し合います。と言う結論に持っていって納得してもらった事がありました。結局、攻撃的な人って、ただひたすらに大切にされたいだけの子供なんです。でもねえ、対応する側が、それでどれほど体力を削がれて疲れ果てるのか、ご存知なのでしょうか?

町山さんは、それがご自身の文化的雪かきだと思ってなさっているのでしょうが、マリオがヒットポイントを失ってゲームオーバーになる様な感じがとても心配になります。疲れる感じはよくわかるので。

 時々、そんなにクレーム言うのなら、責任を取って私がこの仕事やめます。それで満足ですか?って言いたくなるけど、それは他に迷惑がかかるから言えなくて、でも考えてみると、それを超えて本当に辞めちゃった芸能人の方もおられましたね。

 私達、普通の大人にできるのは、文化的雪かきを仕事をして下さっている町山さんの様な方がヒットポイントを全て失ってしまわないように、そっとキノコを差し入れする事くらいでしょうか。という訳で、ちゃんと本を買ったりしますので、めげないて頑張って下さい、町山さん。